2013-01-29(Tue)

基礎的自治体の予算編成作業

私は多摩市で、企画政策部長として、財政課長として6年間財政担当の仕事をしてきました。つまり6回の当初予算編成を担当しました。市の場合は都より規模が小さいので予算編成作業は一月程度の遅れになりますが同様の作業を行います。

この中で私が一番注意したのは現場を見ることです。

例えば道路の舗装工事をする予算見積もりが出てきたとすると先ず現場を見に行きます。自分の目で確かめて、市内の他の道路じゃなくてなぜここを次年度に工事しなければならないのかをしっかりとヒアリングするためです。

何せ理事者査定では各部の担当者が説明に出てくるのではなく財政担当職員がすべて説明するからです。これは、議員への事前説明についても同様です。ですから自分自身が確認できていなければ質問にも答えられませんから。

予算は市側が2013年度当初予算案を作りこれを3月議会に上程し、議会での議決を得て初めて予算として成立することになります。職員が半年以上かけて積み上げてきた予算案が「予算」として陽の目を見ることができるわけです。

しかし、最近は、地方議会で当初予算が否決されることが度々報道されています。当初予算の成立には全力で臨みますが、否決されてしまうとどうなるのでしょうか?

先ず、4月からの事業が一切できないことになってしまいます。生活保護のお金も支給できないし、施設を維持管理する経費も支出できないことになってしまいます。

それを回避するために「暫定予算」を組みます。暫定予算では数か月分の必要最低限の経費のみを計上し、予算が否決されてから短期間で編成しなければなりません。

実は私も1回当初予算を否決され暫定予算を編成した経験があります。予算を否決された悔しさと相まって血の出るような思いで仕事を進めました。

私が担当したときは些細な項目をまるで鬼の首を取ったかのような(・・・不快用語か?)議論で、当時の市長の脚を引っ張る政治的な要因が原因でした。

後日、予算に反対した議員が「あの時は悪かったね」なんて誤りに来ましたが。口もききませんでした!!!

今日は少々感情的だったかも?それだけ悔しかったんです!

2013-01-27(Sun)

東京都の2013年度予算案が発表されました。

先日東京都の2013年度予算案が発表されました。

地方自治体の予算はどのように編成されるのか、お話しましょう。

先ず、東京都のケースです。(都管理職の友人に確認していますので間違いないと思います)

例年、7月時点で翌年度の予算編成方針や予算執行に伴う人員配置計画などの通達が出され、そこから各部局での予算見積もり作業がスタートすることになります。

しかし、それぞれの部局では、前年(2011年)の決算との関連もありますので、決算が確定する出納整理期間(5月末)後の6月頃から、見積もり作業に取り掛かります。

7月の予算編成方針が示されてからいよいよ本格化するわけです。

各部局で提出予算見積書を部長・局長段階でそれぞれチェックし、各局の庶務担当セクションでまとめたものを、財務局に9月に提出します。

財務局では各局から提出された予算見積書を集計しますが、この時点では歳出が歳入を大幅にオーバーしています。

ここからが、財務局予算担当の腕の見せ所になります。

財務局職員はそれぞれ担当する局と予算ヒアリングを行います。この予算ヒアリングは、新規の事業だけでなく、既存の事業であっても、前年からどのように見直しをしたのか等など、熾烈なやり取りが展開されます。

1ヶ月以上のヒアリング後に財務局内での予算調整を行い、局長査定になります。その過程で、見積もり段階では大幅に歳出が超過していますが、それを歳入の範囲に抑える為に様々な事業のチェック(査定)を行い、それでもオーバーする部分は他に財源を見つけ出さなければなりません。

財務局での査定は12月まで行われます。

その後、正月明けから知事査定に入ります。今年の東京都のように知事が変わった場合では、予め猪瀬新知事が考える新規事業にも対応できるように一定財源を確保しつつ知事査定に入ります。

猪瀬新知事は副知事でもあったので財務局職員もおおよその察しがつきますので短時間であっても新知事の意向が十分に発揮されていると思います。

以上です。

次回は基礎的な自治体の予算編成作業と、財政担当の苦労話を・・・
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田村一夫プロフィール

tamuchan

Author:tamuchan
プロフィール:田村一夫

必勝倶楽部
で公務員試験向け面接指導全般を担当。

2016年度の都庁ゼミでは、合格率100%を達成。

現在、

面接合格パーフェクト講座


を通じて全国の公務員試験受験生を指導中。

東京都多摩市で37年間地方自治事務に従事、その大半を管理職として人事・企画・財政・秘書広報等の管理部門を担当。55歳からは助役そして副市長として行政事務を統括。

人事担当の管理職として、また副市長として採用試験を総括し職員採用の最終判断をしてきた実績を活かし、某大手公務員試験予備校で面接対策を監修。

数ある公務員試験予備校で面接を担当している講師は多いが、現場を知らない「だろう」面接対策に終わっている。

私は「だろう」面接対策ではなく、実際の職員採用面接を実施してきた「こうだ」面接対策を指導している。

【夢】
「本当に使える公務員を現場に送り出すこと」

【趣味】
 ドライブ、写真、日帰り温泉、JAZZ、ゴルフ

【悪い癖】
 酒を飲むと酔うこと

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